製品&プラットフォーム

5 つのモジュール、
ナレッジから実行までを結ぶ一本の道

MiliAgent が何をすべきかを判断します。MiliFlow がその実行を承認とチケットに着地させます。MiliRAG が追跡できる根拠を供給します。MiliGate がすべてのモデル呼び出しを統制します。MiliEval が、その変更で実際に良くなったのかどうかに答えます。各モジュールは今お使いのスタックに単体で組み込めます。5 つを合わせれば、それだけでエージェント基盤が一式そろいます。すべての機能は API とプラグイン拡張点として公開しているため、何かを先に入れ替える必要はありません。

プラットフォーム概要

各モジュールが 1 つの詰まりを解消し、つながると 1 本の道になります

モデルの能力を導入したのに使いこなせない、というチームは少なくありません。詰まる場所はそれぞれ違います。何を任せればよいか分からない、出力が業務プロセスまで届かない、回答に出典がない、呼び出しが野放しになっている、変更しても良くなったのかを誰も言えない。この 5 つのモジュールは、その 5 つの詰まりに 1 対 1 で対応します。

選び方

どれから始めるか

ナレッジベースとアプリケーションがすでにあるチームは、まずコストと品質を押さえるために MiliGate と MiliEval から始めるのが一般的です。ゼロから始めるチームは、MiliRAG と MiliAgent を組み合わせて実業務のユースケースを 1 つ通し、そこから広げていく形が多くなります。

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MILIAGENT

エージェントプラットフォーム:1 つの依頼を、実行できる手順に変える

エージェントをつくることは、長いプロンプトを書くこととは違います。MiliAgent は実行しながら見直せる計画を保持します。まずタスクを分解し、実行の途中で新しい情報が出てくれば残りの手順を立て直します。ツール呼び出しが失敗したときは、ポリシーに従って再試行し、代替経路に切り替え、あるいは人に差し戻します。複雑な業務は役割ごとに分担でき、検索、計算、起案、レビューがそれぞれの区間を担当し、リードエージェントが結果を統合します。

  • タスク分解と再計画 ゴールからサブタスクを導き、情報が変われば残りの手順を組み替えます
  • ツール登録と引数の検証 ツールは入力を JSON Schema で宣言し、検証を通らない呼び出しは送信しません
  • 短期記憶と長期記憶 セッション内では文脈を保持し、好み、頻出する対象、過去の結論はセッションをまたいで引き継ぎます
  • 人による確認ステップ データベースへの書き込み、メッセージ送信、承認申請は、指定した役割が確認するまで保留します
計画 - 実行 - 振り返り 関数呼び出し マルチエージェントの役割分担 ステップ数と予算の上限 タイムアウト時の再試行 モデルのフォールバック

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計画、ツール呼び出し、観測、出力を循環するエージェント
MILIFLOW

ワークフローオーケストレーション:AI をフロー図の横ではなく、中に置く

MiliFlow はビジュアルなキャンバス上で、エージェントノード、人のノード、外部システムをつなぎ、実際に回るプロセスを組み立てます。新しいチケットで起動し、金額とリスク区分で分岐し、しきい値を超えるものは人の承認に回し、失敗すれば補償処理で巻き戻します。結果はチケットシステムに書き戻され、承認、追加の質問、却下は社内チャットツール上でそのまま処理でき、その記録はプロセスインスタンスに同期されます。

  • イベントトリガーとスケジュール実行 新規チケット、受信メール、データの変更で実行を開始でき、バッチ処理は時刻指定で走ります
  • 条件分岐と承認 金額、リスク区分、モデルの確信度で経路を分け、必要な箇所には多段の承認を挟みます
  • 冪等性とリトライ 実行ごとに一意のキーを持たせるため、トリガーが重複してもチケットや申請が二重に作られることはありません
  • 失敗時のロールバック 外部システムに書き込み済みの操作は補償ステップで取り消し、実行の全体を記録します
イベントトリガー スケジュールバッチ 条件分岐 多段承認 冪等キー 補償ロールバック

業務プロセスの接続方法を相談する

オーケストレーションキャンバス:トリガーノード、条件分岐、承認ノード、ロールバック経路
MILIRAG

ナレッジエンジン:すべての回答を原文まで遡れる

検索(リトリーバル)の品質の上限は、たいてい解析の段階で決まります。MiliRAG はまず、2 段組の PDF、ページをまたぐ表、スキャン文書を、見出しの階層を保ったまま構造化テキストに変換します。そのうえで意味と構造の両方を見てチャンクに分けるため、表や条文が途中で切れることはありません。原本が更新されたときは差分だけを同期し、全体の再インデックスは発生しません。

  • 複雑なレイアウトの解析 2 段組の PDF、ページをまたぐ表、スキャン文書の OCR に対応し、見出しレベルとセル構造を保持します
  • ハイブリッド検索とリランキング ベクトル検索とキーワードの完全一致を組み合わせ、リランキングモデルで候補を絞り込みます
  • 権限の透過 元システムでの閲覧範囲を先に解決するため、開けない文書はそもそも候補になりません
  • 段落単位の出典 すべての根拠が原本の特定のページと段落にひも付くため、確認がすぐに済みます
レイアウト解析 スキャン文書の OCR 意味単位のチャンク分割 ベクトル + キーワードのハイブリッド リランキングモデル 差分同期

自社の文書で解析を試す

ナレッジエンジンの流れ:文書解析、チャンク分割、ハイブリッド検索、出典付きの回答
MILIGATE

モデルゲートウェイ:モデルへの呼び出しはすべて 1 つの出口を通る

出口を 1 つにまとめた効果は、何かを差し替えてもアプリケーションのコードを直さずに済んだ日に表れます。MiliGate は上位には安定した API を 1 本だけ公開し、下位では商用モデルの API、自社ホスティングのオープンモデル、業務特化のファインチューニング済みモデルにつなぎます。経路はユースケース、コスト上限、レイテンシ予算で選び、主系がタイムアウトやエラーを起こせば自動で切り替えます。新しいモデルはまずカナリアリリースとして一部のトラフィックだけを流し、数値が思わしくなければ以前のルーティング設定にそのまま戻せます。

  • 単一の API 商用モデル、オープンモデル、ファインチューニング済みモデルが同じ呼び出しインターフェースを共有するため、プロバイダーを変えてもアプリケーションのコードはそのままです
  • ポリシーベースのルーティング ユースケース、コスト上限、レイテンシ予算でモデルを選び、異常が起きれば自動でフォールバックします
  • レート制限と部門別の費用集計 部門、アプリケーション、ユースケース単位でクォータを設定し、トークンと呼び出しの費用を明細で記録します
  • マスキングと監査 リクエストが外に出る前に機微なフィールドを検出して置換し、入力、出力、ルーティングの判断をすべて保管します
単一の API ユースケース別ルーティング コスト上限 レート制限とクォータ 送信前のマスキング カナリアとロールバック

現在のモデル呼び出しの接続方法を確認する

モデルゲートウェイ:単一の入口からポリシーに従って複数のモデルへ振り分け、すべての呼び出しを記録
MILIEVAL

評価&オブザーバビリティ:この変更で良くなったのか、悪くなったのか

「だいたい良さそう」は、本番に出す理由になりません。MiliEval は実際のチケット、問い合わせ、文書から正解例付きの評価セットを組み立て、プロンプトの修正、モデルの入れ替え、ツールの追加のたびに再実行し、どのサンプルが良くなり、どのサンプルが悪化したかをサンプル単位で並べます。稼働後は実際のセッションをサンプリングして確認し、本番で見つかった問題を評価セットに戻すため、基準が業務に追随します。

  • 業務サンプルからつくる評価セット 実際のチケットと問い合わせから作成し、よくある言い回しと既知のエッジケースを網羅します
  • 自動採点と人によるレビュー まずルールとモデルで採点し、判定が割れたものはレビュー担当に回して、その回答を正解とします
  • バージョン間の回帰比較 任意の 2 バージョンをサンプル単位で比較し、悪化した項目は平均値に埋もれないよう別立てで示します
  • 実行トレースとアラート サンプリングしたセッションを確認し、正答率、レイテンシ、コストがしきい値を超えるとアラートを出します
評価セットの管理 ルールベース採点 モデルベース採点 人によるレビュー 回帰ダッシュボード しきい値アラート

最初の受け入れ基準を一緒に決める

評価ダッシュボード:観点別のスコアバーと、バージョンをまたぐ回帰トレンド
導入形態

データがどこまで出てよいかで選ぶ、3 つの導入形態

これを決めるのは技術的な好みではなく、データがどこまで出てよいかです。以下の 3 つは、データの境界と運用責任の分け方が大きく異なります。いずれも機能を削った構成ではありません。

マネージドクラウド

インフラに投資する前に効果を確かめたいチームに適します。データは顧客ごとに分離したテナントに置き、ご指定の法域内のアベイラビリティゾーンで保管します。ナレッジベースとログが他社のものと同居することはありません。バージョンアップ、スケーリング、オンコール対応は Milisoft が担当し、お客様のチームはユースケースの設定と結果の確認に専念できます。

プライベート導入

データを社内ネットワークの外に出せない金融・製造の業務に適します。すべてのコンポーネントをお客様のデータセンターまたはプライベートクラウドに導入し、モデルの重み、ベクトルストア、監査ログはいずれも境界の内側にとどまります。国産のハードウェア・ソフトウェア構成と、オフラインでのアップグレードパッケージにも対応します。日々の運用はお客様のチームが担い、当社は導入スクリプト、点検チェックリスト、アップグレード手順書、リモートサポートを提供します。

ハイブリッド

データの大半は機微だが、一部のユースケースではより強力なモデルが必要になる、という組織に適します。ナレッジベース、ログ、業務システムは社内ネットワークに残し、本当に必要な範囲だけをマスキングしたうえで、MiliGate を経由して外部モデルに送ります。どのフィールドを外に出してよいかはポリシーで明示し、外部への呼び出しはすべて記録し、運用責任は社内側と外部送信側で分けて取り決めます。

仕様

主要な仕様を 1 ページに

検討の段階で最も細かく確認されるのが、以下の項目です。インターフェースの全一覧、性能のベースライン、導入チェックリストは技術ホワイトペーパーにまとめています。ご請求いただければお送りします。

項目内容
導入形態 マネージドクラウド、プライベート導入、ハイブリッドから 1 つを選択。プライベート導入は Kubernetes クラスタまたは単一ホストの Docker Compose に対応し、オフラインインストーラーを提供します。
モデル接続 MiliGate が主要な商用モデルの API、自社ホスティングのオープンモデル、業務特化のファインチューニング済みモデルを単一のインターフェースで接続。主系、待機系、フォールバックの順序はユースケースごとに設定できます。
認証&権限 SSO、LDAP、OAuth2 によるシングルサインオンに対応。ロールとデータ権限は元システムから継承し、検索結果とツール呼び出しは呼び出し元の権限で再チェックします。
監査&追跡 セッション、モデル呼び出し、ツール操作、引用した出典をすべて記録。ログは SIEM やデータウェアハウスに書き出せ、保持期間はポリシーで設定します。
オブザーバビリティ 呼び出し数、レイテンシ、トークン費用、失敗率、評価スコアのダッシュボードを標準搭載。Prometheus メトリクスと Webhook アラートにも対応します。
拡張性 ツール、データソース、文書パーサー、採点ロジックはいずれもプラグインとして接続。HTTP または SDK 経由で実装でき、ローカルのデバッグ環境も付属します。
成果物 個別開発分のソースコード、コンテナイメージと導入スクリプト、アーキテクチャおよびインターフェース仕様書、評価セット、運用手順書、役割別のトレーニング資料。
サポート階層 スタンダード、プロフェッショナル、フラッグシップの 3 段階。応答時間、オンコール時間帯、回帰テストの頻度は階層によって異なります。詳しくはサービス階層&SLAをご覧ください。

技術ホワイトペーパーと導入チェックリストを請求する

FAQ

検討時によく聞かれる 6 つの質問

モジュールを 1 つだけ導入できますか?

できます。5 つのモジュールはそれぞれ独立した API と導入単位を持ちます。最も多い出発点は、ナレッジ層をつくる MiliRAG か、既存アプリケーションに散らばったモデル呼び出しを集約する MiliGate です。MiliFlow は単体でも人のノードと外部システムの呼び出しをオーケストレーションできます。プロセス内のエージェントノードには MiliAgent が必要ですが、これは機能上の境界であって、抱き合わせの条件ではありません。

既存システムを置き換える必要はありますか?

ありません。すでにお使いの ERP、CRM、業務システム、チケットシステム、データ基盤の上のレイヤーとして動作し、API、メッセージキュー、読み取り専用のデータベースビュー経由で接続します。スキーマや業務ロジックには手を入れません。

使えるインターフェースがどうしても無いシステムについては、置き換えをお勧めするのではなく、当社側でアダプターを開発します。

プライベート導入に必要な最小構成はどのくらいですか?

どのモジュールを動かすか、モデルをどこに置くかで変わります。MiliRAG と MiliGate だけを動かし、推論は外部 API に任せる構成なら、標準的な x86 サーバー 3 台から始められます。オープンモデルの推論を社内で動かす場合は、同時実行数に見合う GPU サーバーを追加します。

同時実行数、文書量、レイテンシ目標をもとに、設計の段階で余裕の見込みまで含めた具体的な構成一覧を作成します。最初から最大構成をそろえる必要はありません。

後からモデルのプロバイダーを変える場合、どの程度のコストがかかりますか?

アプリケーションのコードは通常 1 行も変わりません。呼び出しはすべて MiliGate を通るため、プロバイダーの切り替えはルーティング設定の変更で済みます。実際に手間がかかるのはプロンプトの調整と品質の検証で、その差は MiliEval の回帰実行で数値化できます。多くの場合、数営業日のうちに切り替えの可否を判断できます。

稼働後に品質が目標に届かない場合はどうなりますか?

受け入れ基準はプロジェクトの開始時に評価セットへ組み込みます。基準を満たさなければ次の段階には進みません。これがリスクを抑える仕組みであり、お客様が中止を判断できるポイントでもあります。

実際に悪化が起きたときは、まず MiliEval で原因が検索の取りこぼしか、プロンプトのずれか、モデルのバージョン変更かを切り分けます。その工程を直したうえで、該当するサンプルを回帰テストのセットに追加し、同じことが二度起きないようにします。

当社のデータがモデルの学習に使われることはありますか?

ありません。プライベート導入ではデータはお客様の環境内に完全にとどまり、当社が取得する経路はありません。外部のモデル API を使う場合は、リクエストが外に出る前に MiliGate がマスキングし、プロバイダーが用意している設定でお客様のデータによる学習をオフにします。

データの利用範囲、保持期間、削除については、契約のデータ処理条項に明記します。プライバシーポリシーもあわせてご覧ください。

この流れを、一度動かしてご覧になりませんか

実際の文書を 1 点と、自動化したい操作を 1 つお持ちください。1 回のデモで、解析から検索、実行、監査証跡までを通してご覧いただき、終了後にモジュールの構成案、導入形態、初期フェーズの工数見積もりをお渡しします。