サービス&サポート

構想から、運用の継続まで

Milisoft は 4 つのサービスを提供しています。戦略コンサルティング、受託開発、モデルエンジニアリング、運用サポートです。自社チームで足りない部分だけを単独でご利用いただくことも、ユースケースの診断から稼働後の長期的なオンコール対応まで、一連の流れをまとめてお任せいただくこともできます。

サービス概要

プロジェクトの段階に応じて選ぶ 4 つのサービス

初期に足りないのは判断、中盤に足りないのはエンジニアリング、稼働後に足りないのはシステムを見張る人です。以下の 4 つは、それぞれ単独でも、つなげて一本の導入プロセスとしてもご利用いただけます。

コンサルティング

AI 戦略&診断

まず業務ヒアリングと既存システムの棚卸しから始め、候補となるユースケースをすべて同じ評価軸に並べます。データに到達できるか、権限の境界は明確か、誤った回答の責任を誰が負うか、削減できる時間が金額に換算できるか。通常はここで候補の半分が落ちます。残ったものは開発予算を投じる価値があります。

  • ユースケースの棚卸しとスコアリング 事業価値、技術的な実現可能性、データの整備状況で順位付けします
  • 実現可能性の検証 お客様の実データのサンプルで小さく試します。デモを見て結論を出すことはしません
  • コストとリターンの試算 開発工数、推論コスト、定量化できる効果を積み上げ、投資回収期間の幅までお示しします
  • 業務プロセスと責任分担の変更 誰が確認し、誰が責任を負い、誤りをどう取り消すか。業務プロセスに明記します
成果物:優先順位付きユースケース一覧 実現可能性レポート 予算とスケジュールの提案 2–3 週間

診断セッションを予約

4 段階のロードマップ:診断 2–3 週間、パイロット 4–6 週間、本番導入 6–10 週間、その後は継続的な展開。段階が進むごとにリターンが高まる
カスタム開発

カスタムエージェント開発

要件定義、インターフェース設計、評価セットの先行整備、コードレビュー、カナリアリリース。デモがうまく見えるまでプロンプトを調整するのではなく、ソフトウェア開発の手順でエージェントを作ります。プロジェクトチームは通常、アーキテクト 1 名、エンジニア 2〜4 名、評価エンジニア 1 名で、段階に応じて増減します。

  • 評価セットを先に 業務ロジックに手をつける前、最初の 2 週間のうちに受け入れ基準を業務責任者と合意します
  • 週次デモ 毎週決まった時間に動く版をお見せするので、方向のずれはその週のうちに修正できます
  • 共有ボード 進捗、不具合、評価スコアをお客様に公開し、コードリポジトリも常に閲覧できる状態にします
  • 納品は引き継ぎ ソースコード、デプロイスクリプト、アーキテクチャ資料、運用手順書をまとめてお渡しします
要件とインターフェース設計 評価セットと受け入れ基準 コードレビュー カナリアリリースとロールバック ソースコードの引き継ぎ

MiliAgent プラットフォームについて

計画、ツール呼び出し、観測、記憶を循環するエージェント
モデルエンジニアリング

モデルエンジニアリング&プライベート導入

そもそもファインチューニングが必要かを判断する前に、候補となるモデルをお客様の業務データのサンプルで横並びに比較します。まず学習から始めるのは順序が逆です。その後の作業は、実際に使える GPU メモリと予算にモデルを収めることです。蒸留、量子化、バッチ処理、キャッシュをまとめて調整し、P95 レイテンシと 1 回あたりのコストがどちらも許容できる範囲に収まるまで詰めます。

  • モデル選定 商用 API、自社ホスティングのオープンモデル、業務特化のファインチューニング済みモデルを同じサンプルセットで比較します
  • インストラクションチューニングと蒸留 少量のサンプルでお客様の用語に合わせ、大規模モデルを自社でホストできるサイズに蒸留します
  • 推論性能とコスト 量子化、バッチ処理、同時実行数、キャッシュを調整し、レイテンシと費用を抑えます
  • 国産環境とオフライン導入 国産(国内で管理された)チップと OS に対応し、ネットワークに一切つながらない環境にも導入できます
モデル選定レポート ファインチューニングと蒸留 量子化と負荷テスト 国産ハードウェアと OS オフラインインストーラー

MiliGate モデルゲートウェイについて

プライベートネットワーク内の多層構成:データは自社ネットワークにとどまり、権限は検索(リトリーバル)まで透過し、入力と出力を内容審査し、全体を監査証跡で追跡できる
サポート&運用

運用&サポート

納品後もシステムを見続けます。呼び出し件数、レイテンシ、失敗率、トークンコストには、いずれもアラートのしきい値を設定します。モデル提供元の更新、ナレッジベースの再構成、業務定義の変更があったときは、通す前に評価セットの回帰テストを実行します。昨日まで正しかった回答が、今日いつのまにか誤りに変わることを防ぐためです。

  • 監視とアラート レイテンシ、失敗率、コスト、回答品質の低下をしきい値で検知し、深刻度に応じて担当者に通知します
  • リリース前の回帰テスト モデルの入れ替えやプロンプトの変更の前に評価セットを全件実行し、比較結果が基準を満たすまでリリースしません
  • コストレビュー 部門別・ユースケース別に費用を突き合わせ、暴走した呼び出しや無駄な再試行を洗い出します
  • 障害対応と四半期レビュー SLA の階層に応じて対応し、定期的に改善項目を文書でお渡しします
7×24 のオンコール対応 しきい値アラート リリース前の回帰テスト コストレビュー 四半期ごとの最適化レビュー

3 つのサービス階層を比較する

障害対応のタイムライン:アラートが発報し、エンジニアが着手し、SLA の時間内にサービスが復旧する
サービスレベル

システムの重要度に合わせて選ぶ 3 つのサービス階層

社内パイロットと、顧客が依存する本番システムとでは、必要な手厚さがまったく違います。以下の 3 階層は主に、サービス時間、応答の速さ、チューニングの頻度が異なります。契約はシステム単位です。全社を同じ階層にそろえる必要はありません。

スタンダード

社内パイロット、部門内ツール、重要度の高くない業務システム向け

  • サービス時間は営業日の 9:00–18:00
  • アラートへの一次応答は 4 時間以内
  • メールとチケットによるサポート
  • 四半期ごとのセキュリティパッチとバージョンアップをリモートで支援
  • 評価セットの回帰テストを年 2 回

スタンダードについて相談する

フラッグシップ

顧客が直接利用するシステム、売上に影響するシステム、規制要件の対象となるシステム向け

  • 祝日を含む 7×24 のオンコール対応
  • アラートへの一次応答は 15 分以内
  • 専任の技術担当者とバックアップ担当者
  • 毎月の評価回帰テストと最適化レビュー
  • メジャーバージョンアップはオンサイトで実施

フラッグシップについて相談する

項目 スタンダード プロフェッショナル フラッグシップ
サービス時間 営業日 9:00–18:00 営業日 9:00–21:00 7×24、祝日を含む
アラートへの一次応答 4 時間以内 1 時間以内 15 分以内
復旧目標 2 営業日 8 時間 4 時間
専任の技術担当者 バックアップ担当者も配置
最適化レビュー 四半期ごと 毎月
評価回帰テストの頻度 年 2 回 四半期ごと 毎月、および変更のたびに
バージョンアップ支援 リモートで助言 リモートで実施 オンサイトで実施
緊急変更の実施枠 1 営業日前までに申請 いつでも申請可能

上記の表はサービス階層の概要をまとめたものです。具体的な SLA 指標、その測定方法、責任の所在、適用される例外については、双方が締結するサービス契約の定めによります。

FAQ

よくあるご質問

料金はどのように決まりますか?

コンサルティングはプロジェクト単位の料金で、範囲と成果物を契約書に一つずつ明記します。受託開発は人日で見積もり、段階ごとに検収します。ある段階が通らなければ、次の段階は始めません。運用サポートは年間契約で、料金はお選びいただく階層と対象システムの数によって決まります。

モデル推論にかかる計算資源や API の費用は、通常お客様が直接お支払いになります。ご提案時に想定の幅をお示しし、稼働後は部門別に費用を突き合わせますので、月末になって超過が判明することはありません。

コンサルティングだけを依頼できますか?

できます。コンサルティングは単独のサービスとして提供しています。優先順位付きのユースケース一覧、実現可能性レポート、予算とスケジュールの提案をお渡ししますので、それをもとに自社で開発しても、他のチームに引き渡してもかまいません。囲い込みの条項はありません。

コンサルティングを終えた結果、次に取り組むべきはデータガバナンスであり、AI は後回しにするという結論に至るお客様もいます。それも正しい結論の一つです。

受託開発のソースコードは誰のものになりますか?

お客様専用に開発した部分の知的財産権はお客様に帰属します。ソースコード、デプロイスクリプト、アーキテクチャ資料はプロジェクトとあわせてお渡しし、コードの読み合わせも実施しますので、お客様のエンジニアが読んで手を入れられます。

Milisoft 自社のプラットフォームモジュールはライセンス提供です。ライセンスの範囲、改変できる範囲、アップグレードの扱いは契約で個別に取り決めます。手を入れられない納品物が残ることはありません。

オンサイトでの作業には対応していますか?

対応しています。標準はリモート作業で、要件のすり合わせ、本番結合テスト、切り替え、研修と引き継ぎといった要所ではオンサイトで対応します。閉域ネットワーク、社外に持ち出せないデータ、国産環境が関わるプロジェクトでは、期間を通じてエンジニアが常駐することもできます。

オンサイト作業の人数、期間、費用は個別に取り決めます。フラッグシップ階層では、メジャーバージョンアップのオンサイト実施を標準で含みます。

どのような導入環境に対応していますか?

パブリッククラウド、プライベートクラウド、自社データセンター、完全オフラインの社内ネットワークに対応します。システムはコンテナで提供し Kubernetes 上で稼働します。小規模な導入では単一サーバーへのインストールにも対応します。

国産環境では、国内で管理されたチップと OS に対応します。具体的な機種はプロジェクト開始前に環境確認が必要です。確認用のチェックリストと最小リソース要件をお渡しします。

契約範囲外で緊急の支援が必要になったときはどうなりますか?

まず復旧を優先し、費用の精算は後で行います。本番システムが停止している場合は、階層にかかわらず、チケットを起票するか contact@milisoft.com までご連絡ください。オンコール担当のエンジニアに通知が飛び、ただちに影響の封じ込めに着手します。

作業分は実工数で請求し、根本原因と対処をまとめた障害報告書を文書でお渡しします。同じ種類の問題が繰り返す場合は、都度課金を続けるのではなく、階層の変更やアーキテクチャの見直しをご提案します。

どこから手をつけるべきか迷っていませんか?

いちばん自動化したい業務を一つお聞かせください。60 分あれば、それがコンサルティングの課題か、エンジニアリングの課題か、運用の課題かをたいてい切り分けられます。そのうえで、明確な第一歩をご提案します。導入前のご相談も技術サポートも contact@milisoft.com で承ります。